リフティングは僕たちにとっての最高のマインドフルネスだと思う件

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マインドフルネスってご存知ですか?

最近だと、瞑想、ヨガ、ランニングなどが流行っていますね。

瞑想やランニングなどをすることによって、マインドフルネスの状態に心を導きやすくするのですね。

 

それでは僕たちサッカープレイヤーにとって、最高のマインドフルネスの状態になれる鍵はなんでしょうか?

僕はマインドフルネスの状態に導いてくれるのは「リフティング」だと思うのです。

 

 

【マインドフルネスって何?】

まず、「マインドフルネスって何ですか?」と思う方々もいるでしょう。

学者によって様々な定義はありますが、今回の記事でいうマインドフルネスとは「注意を“今に”集中する」ことです。

 

はい、意味が分かりませんよね……。

 

今に集中するってどういうこと?

今ブログを集中して読んでいるってことは、私はマインドフルネスの状態なの?

と思うかもしれませんが……。

もう少し詳しく説明しましょう。

 

僕たちは大抵の場合、自分の意識が現在よりも過去や未来に向かっている時間の方が長いのです。

ブログを読みながら、次にやる仕事のことや今日の夕飯のメニューなど、関係のないことを考えていたりします。

何かに集中して取り組んでいる時でも、昨日見たドラマのことを思い返していたり、明日のデートのことを考えていたりするのです。

 

つまり……、

「実際に“今”起きていることについては、ほんのすこししか自覚していない、ということなのです。そして、私たちは“今”というこの瞬間を十分に意識していないために、多くの瞬間を失ってしまっているのです。」(J・カバットジン 2007:34)

 

僕たちは未来や過去に生きているのではなく、今この瞬間に生きているはずなのに、おそらく多くの人は大人になるにつれて、今を生きられなくなっているのかもしれません。

今に集中するということは無意識に行っていることをやめ、意識的に何か1つを行い、その一つ一つの瞬間を自覚し、意欲的になることです。

 

瞑想の場合は、呼吸に集中する。

ヨガの場合は、ストレッチされている身体の部位に集中する。

ランニングやウォーキングの場合は、踏み出す一歩一歩に集中する。

もし、テレビを見ながらご飯を食べているのであれば、テレビを消して今食べているものだけに集中する。

もし、複数の仕事を同時に進めているのであれば、1つに絞って集中する。

 

自分の意識が思い出のアルバムや後悔、ファンタスティック未来妄想へ旅立ってしまった場合は、そのことに気付き、自分が今行っていることに戻る、今いる場所に意識を戻す。

これが、マインドフルネスの「注意を今に集中する」ということでしょう。

 

 

【リフティングこそ、子どもの集中力を高める】

サッカーの技術の一つにリフティングというものがあります。

リフティングとは、手以外の体の部分を使ってボールを地上に落とさず打ち上げ続けることです。

多くの子どもたちは落とさずに何回打ち上げられたのかを数えます。

 

僕はこのリフティングこそ、子どもたちの集中力を上げ、かつ、マインドフルネスの状態に導きやすい手段なのではないかと思います。

 

リフティングではボールを地面に落とさないようにしなくてはなりません。

つまり、常にボールに意識を集中していなくてはならないのです。

もちろん、最初のうちは、上手くボールを扱えなかったり、すぐに落としてしまったりして、そのたびに集中力が切れてしまうでしょう。

しかし、回数がこなせるようになっていくうちに、ボール保持状態(集中状態)は続きます。

落とさないように目の前の1球1球に集中します。

 

この1球1球に集中している状態こそ、マインドフルネスの状態なのではないでしょうか。

 

 

【自主練にはリフティングがおすすめ】

言うまでもなく、多くの子どもたちはやっていると思いますが、リフティングは自主練に最適でしょう。

しかし、裏を返せばチーム練習でリフティングを上手くするためにリフティングの練習をするのは疑問に思います。

 

確かに、初心者にはしっかりとやり方を教える(ティーチング)ことは重要です。

しかし、僕はリフティングこそ、分からないなりに自分でやって失敗しまくって修正していくことができる、コーチなしでも学びやすく自主的に取り組みやすいメニューだと思うのです。

 

僕はモチベーションを上げるという観点で2~3カ月に1度リフティング大会と題して、子どもたちにリフティングをさせます。

目的は自主練のモチベーションを上げさせることと、他のチームメイトのリフティング姿を見せ、メンバー同士で刺激させ、技術向上のための議論をさせるためです。

 

ボールが落ちそうな時に一所懸命に足を伸ばす諦めない心。

体勢が崩れてもボールを落とさずなんとか持ちこたえるフットワークや身体の使い方。

サッカーの基本的な要素であるキック、トラップ。

リフティングがサッカー技術・メンタルの全てに繋がっているといっても過言ではありません。

 

リフティングは子どもたちにとって集中力を高めるための最高の手段なのではないかと思います。

 

 

~子どもたちへ~

「姿勢を保ちなさい」

桜沢翠(『ちはやふる』漫画)

 

リフティングのコツを一つだけ。

姿勢を保ちましょう。

姿勢を正し、きちんと息をすることができれば、君はすぐ上手くなる。

素晴らしい選手は、みんな姿勢が美しい。

焦らずに、1球1球に集中しよう。

集中するためには、まず姿勢を保とう。

 

~参考文献~

J・カバットジン(2007)『マインドフルネス ストレス逓減法』、北大路書房

末次由紀『ちはやふる』講談社