子どもたちが行動できない原因とは?

f:id:bluecrane:20171227105732j:plain

いくら言っても、子どもは言うことを聞いてくれない。

何度言っても何度やっても、子どもは同じミスをする。

こちらが言わないと、子どもはそもそも行動を起こしてくれない。

 

子どもが行動を起こしてくれない、という悩みはどの家庭でもあるのではないでしょうか。

今回は行動ができない原因を探ってみたいと思います。

 

 

【行動するときの3つの要因】

皆さんは「ABC分析」というのをご存知でしょうか?

これは各人の行動を分析するための手法です。

それぞれ「Antecedent(先行条件)」、「Behavior(行動)」、「Consequence(結果)」の頭文字を取って「ABC分析」と言います。

 

Antecedent(先行条件)

→ 行動するときの状況を指しています。

Behavior(行動)

→ 行動それ自体を指しています。

Consequence(結果)

→ 行動によって得られる結果を指しています。

 

文章にすると、

「~のとき(先行条件)、~したら(行動)、~なった(結果)」

と表わすことができます。

 

例えば、

「授業のとき、板書だけでなく先生の言うことをしっかりメモを取ったら、テストで良い成績が取れた」

「宿題をやるとき、母親に言われる前に宿題を終わらせたら、母親に褒められた」

などなど。

 

この文章の通りに行動が成功すれば、その行動は繰り返されやすくなります。

逆に、この文章通りに行動して悪いことが起こった場合、その行動は繰り返され難くなります。

そして、行動ができない原因はそれぞれ「ABC」の中で何かが欠けている場合が多く、「ABC」のどこに原因があるかによって対処が違ってくるのです。

 

 

【子どもがどこのステージで迷子になっているのか見極めろ】

指導者は「ABC」のどこで子どもが迷ってしまっているのか見極めなければなりません。

 

A:先行条件で迷っている場合

この時は知識不足が原因の可能性が高いです。

例えば、そもそも授業のときは板書だけノートに写せば良いと思っている場合などがそうです。

そういうときは、先生が口で話していることもテストで出る、と誰かが教えてあげる必要があります。

 

B:行動で迷っている場合

この時は、知識はあってもそれを実践でどのように使えばいいのか、という手法が分かっていない場合が多いです。

例えば、先生の言っていることをノートにメモした方が良いことは知っているけれど、「何をメモしたら良いのか、どうやってメモしたら良いのか、言ってること全部メモするのか」など行動の仕方が分かっておらず行動に移せない、などがそうです。

そういうときは、実際に1から教えても良いですが、できればコーチングをしてあげましょう。

 

C:過去の結果を引きずっている、将来の結果に不安を抱いている場合

この時はモチベーションが原因の可能性が高いです。

例えば、ノートにしっかりと先生の言っていることをメモしたけど、テストで良い成績が取れなかった、あるいはテストで良い成績が取れるか不安、という場合です。

そういうときは当ブログでは何度も登場している「モチベーションを高める方法」「内発的動機づけ」を指導者は意識してあげましょう。

 

行動ができないのは、子ども自身の才能や能力のせいではありません。

適切な条件が揃っていなかったり、目標設定が甘かったり、思考がネガティブになってしまったりしているだけなのです。

子どもが行動できていないときは、がむしゃらに怒るのではなく、人格や能力を否定するのでもなく、まずは冷静に原因の分析を試みてみましょう。

 

 

【Today’s Book】

 島宗 理(2000)「パフォーマンス・マネジメント」、米田出版