「○○しなさい!」から「○○してみない?」と声をかけてみよう

f:id:bluecrane:20171227074744j:plain

「勉強しなさい!」

「練習しなさい!」

「机の上を片付けなさい!」

「パスを出せ!」

「そこでドリブルするな!」

 

……などなど。

 

もしかしたら子どもたちは家でも学校でもグラウンドでも、日々たくさんの命令や禁止などの縛りを受けているのかもしれませんね。

試合の会場なんかに行くと、こういった声がまだまだ聞こえてきます。

いわゆる、命令型の声掛けですね。

しかし、こういった命令型の指導により、子どもたちは言われたことができるようになっているのでしょうか?

 

 

【命令型から提案型へ】

僕の考えの前提は子どもたちが主人公です。

なので、子どもたちが主人公になれるようなシチュエーションをつくってあげることを考えます。

 

そして、それと相性が良いのが「提案型の声掛け」です。

「~してみない?」「~してみよっか?」など、子どもたちがあたかも目の前の壁(苦難)に挑戦するかのように声を掛けるのです。

主人公はいつだってチャレンジャーであり、子どもたちもまた例外なくチャレンジャーなのです。

 

 

【命令型と提案型の使い分け】

僕は命令型は絶対に使ってはならない、とは思っていません。

しかし、命令型の声掛けは使うのが非常に難しいことは確かなので、多用するべきではないでしょう。

僕の使い分けは下記の通りで行っています。

 

命令型:子どもたちのモチベーションの維持

提案型:子どもたちのモチベーションの向上

 

違いがよく分からないという方もいるでしょう。

もう少し詳しく説明します。

 

 

①命令型

命令型は子どもたちのモチベーション維持のために使います。

もう一歩踏ん張れば勝てるとき、もう一歩踏み出せば成長できるとき、ゴール目前で心が挫けそうなとき、そんなときに必要な言葉は優しい言葉よりも厳しい言葉だと思います。

 

「諦めるな!」

「無理じゃない!」

「走れ!」

 

「あともう一歩」という局面で子どもたちの背中を押してあげるために命令型を使うことは有効であると僕は思います。

本当に挫けそうな局面で支えてあげる、モチベーションを保たせることが重要です。

 

しかし、それ以外の局面で使うことは子どもたちにストレスを与え、身体は緊張し、集中力は削がれ、プレーの精度や成長に支障をきたすと思います。

 

 

②提案型

提案型は子どもたちのモチベーション向上のために使います。

先に書いた通り、子どもたちを勇敢なチャレンジャーにさせるのです。

 

「リフティング10回、頑張ってみよっか」

「宿題10分で終わらせてみない?」

「元気な声で挨拶してるチームってカッコよくない?俺たちも元気に挨拶してみようぜ?」

 

提案をするには目標提示が必要です

指導者は子どもに対して越えられるか越えられないかくらいの程よい目標設定をしてあげ、子どもにそれを提示する必要があります。

あまりに実力からかけ離れた目標設定はダメですし、簡単すぎてもダメです。

リフティング10回、宿題を10分で、など目標を数値化すると達成度合いが分かりやすいので達成感も感じやすくなるでしょう。

 

また、小さな目標をしっかりクリアできるようになってきたら、今度は子どもたち自身に目標設定をさせましょう。

コーチは目標設定のための材料を与えるだけ、というのがベストです。

 

 

【要求だけでなく、理由を持つ】

命令型でも提案型でも明確な理由を持って言うことが重要です。

「勉強しなさい!」「勉強してみない?」と言う人が、なぜ勉強しなければいけないのか、という理由を持たないまま子どもにそれらを言うのは良くありません。

 

そして、その理由が言う側の内的要因であってもいけません。

よくあるのが、イライラやストレスから命令してしまうケースです。

 

ポジティブな理由を用意し、言ってあげる。言ってあげられなくてもしっかりと頭では理由を思っていること、理由を把握していることが大切です。

なぜなら、「勉強しなさい」という言葉に「声色」が乗ってしまうからです。

 

「声色」で子どもに全て伝わり、伝染します。

言う側のイライラやストレスが子どもに伝染します。

イライラしながら勉強しても、それが身につくとは思いません。

ポジティブな理由を持ち、できれば理由もセットで命令型や提案型の声掛けをしてみましょう。

 

 

~子どもたちへ~

「限界まで力を出し切って、はじめて技の向上する瞬間が訪れる」

江坂さん(『Rewrite』アニメ・ゲーム)

 

「諦めるな!」「走れ!」「勉強しろ!」

言われなくてもやってるよ、って思うかもしれない。俺もそう思ってた。

でも、大人が命令しているときは「レベルアップする瞬間がもうすぐで訪れるよ」って君たちに教えてくれているのかもしれないね。

レベルアップを目の前にして、あとちょっとでゴールなのに、諦めてしまうのはもったいないと思わない?

注意されたとき、怒られたとき、叱られたとき、それは君が成長するチャンスなんだ。

ねぇ、もうちょっとだけ、頑張ってみないかい?