21世紀のサッカー少年少女へ

サッカーコーチをやっています。アツトです。コーチング経験や読書などで得た子どもたちの教育についての知恵を記録しています

あなたはどれだけ「暗黙の知識」を持っているか?

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これからの時代に必要なのはIQではなく、「暗黙の知識」です。

 前回の記事で「7つの知能+3つの知能」について書きましたが、これらの知能は何のためにあるのかというと、この「暗黙の知識」を手に入れるためにあるのだと僕は思います。

さて、この「暗黙の知識」とはどういったものなのでしょうか?

 

【成績優秀な子vsはしっこい子】

ここで1つ、たとえ話をしましょう。

 

あるところに、学校でテストの成績が一番優秀なAくんとテストの成績は悪いが処世術にたけているBくんがいました。

AくんとBくんが一緒に山の中を歩いていると、そこに巨大熊が出現しました。

 

成績優秀なAくんは、熊の位置と自分たちの距離を分析し「熊に食われるまで17.3秒だ!逃げるなんて無理だ!」とパニックを起こします。

処世術にたけているBくんは、パニックに陥っているAくんを一瞥し、Aくんよりも一足早く逃げ始めます。

 

Aくん:「逃げるなんて無理だよ!Bくん!」

Bくん:「かもね。でも、要は、おまえより速く走ればいいだけだろ?」

 

 

【3つの知能】

先のたとえ話は今回読んだロバート・J・スタンバーグ『知能革命』の中に書かれているものです。

彼は、ハワード・ガードナーが提唱する「MI」の理論は生きる上で必要がないものも含まれていて、本質的ではないと言います。

確かに、音楽的知能や霊的知能など芸術的側面や宗教的側面が強いものは生きる上で絶対に必要であるとは言い難いでしょう。

そこで、ロバート・J・スタンバーグが提唱するのは「3つの知能」です。

 

①分析的知能

問題を捉え、様々な思考の質を測る能力。

分析をする能力。

②創造的知能

優れた問題提起をし、思考を形成する能力。

仮説を立てる能力。

③実践的知能

思考とそれに対する分析を日常的に効果的に活用する能力。

仮説を実践し、検証する能力。また、検証データを利用する能力。

 

 

【行動優先型の知識が大切】

ロバート・J・スタンバーグはIQよりも「暗黙の知識」が大切であると主張しています。

「暗黙の知識」とは、行動優先型の知識であり、他人からの助けなく自分自身の独自の経験や体験から入手される知識のことです。

 

つまり、教科書に書いてあることだけを覚えるだけではなく、その知識を自分の人生の中で試してみて、その成功体験や失敗体験から得られた知識を蓄積することが大切なのです。

 

そして、その蓄積された「暗黙の知識」を別の環境で行動するときにも活用し、「暗黙の知識」からさらに新しい「暗黙の知識」を得ることも大切だと彼は主張しています。

 

これからの時代は、点数を高めることだけに執着せず、「暗黙の知識」を収集し、探求することの方が重要になってくるのだと、僕は思います。

 

【Today's Book】

ロバート・J・スタバーグ(1998)「知能革命」、潮出版社