21世紀のサッカー少年少女へ

サッカーコーチをやっています。アツトです。コーチング経験や読書などで得た子どもたちの教育についての知恵を記録しています

強みとなる知能を探し、磨いていこう

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知能と聞くと、どんなことを思い浮かべるでしょうか?

多くの人はIQを思い浮かべるのではないでしょうか。

 

IQとはIntelligence Quotientの略で知能指数のことを言います。

IQテストによって人間の能力を測り、実社会に活かし始めたのは1900年代前半からです。

ヨーロッパで生まれた知能検査がアメリカに輸入され、改良されたのが現在のIQテストです。

 

20世紀では、知能とはIQであり、優秀な人材を増やすためにIQが低い人を減らそうという考えがあったようですが、そもそも知能はIQだけなのでしょうか?

今回は、IQ以外の知能をご紹介したいと思います。

 

 

【7つの知能+3つの知能】

アメリカの心理学者ハワード・ガードナーは多重知性の理論(Multiple Intelligences(MI理論))を提唱しています。

 

①言語的知能

話し言葉や書き言葉への感受性、言語を学ぶ能力など。

(例)弁護士、演説家、作家、詩人、など。

②論理数学的知能

問題の論理的分析、数学的な操作、科学的な問題究明力など。

(例)科学者、数学者、など。

③音楽的知能

音楽的パターンの演奏・作曲・鑑賞のスキルなど。

(例)演奏者、作曲家、音響エンジニア、など。

④身体的知能

問題解決や何かを作り出すとき、身体部位を使う能力など。

(例)ダンサー、役者、アスリート、外科医、など。

⑤空間的知能

広い空間のパターンを認識して操作する能力。

限定された範囲のパターンを認識して操作する能力。

(例)航海士、パイロット、建築家、など。

⑥対人的知能

他人への動機づけ、他人の欲求の理解、他人とうまくやっていく能力。

(例)教師、営業マン、政治家、など。

⑦内省的知能

自己反省や自己理解の能力。

 

主にIQや学校教育の偏差値などの知能は①②の知能です。

芸術的要素が高い知能は③④⑤でしょう。

⑥⑦の知能は人間が社会に適応するための知能と言ったところでしょうか。

そして、ハワード・ガードナーはこの7つの知能に加えて、もう3つの知能を提唱しています。

 

博物学的知能

種々のものを分類、区別する能力。カテゴリー化する能力。

⑨霊的知能

宇宙、神、宗教、などの問題を探求する能力。

⑩実存的知能

人生の意義、死の意味、人を愛す経験、芸術に没頭する、など人間抱える人間的な問題と関わるための能力。

 

博物学的知能に関しては、身の回りの様々な事象を認識し、違いや共通点を見つけるというのは生きていく上でも重要な能力の1つでしょう。

⑨⑩の知能に関しては、宗教的・哲学的な要素をはらんでいるので、自分は⑨⑩の知能が高いのか低いのか理解するのは難しいかもしれません。

 

 

【自分の強みを見つけよう】

僕が子どもたちに言いたいのは、IQ以外にも知能はたくさんあるんだよ、ということです。

学校の勉強も大切ですが、学校の勉強以外の知能は自分には何があるのか模索することも大切であると思います。

まずは、先に挙げた10個の中から自分の強みになりそうなものを見つけて、それを磨いていくことがこれからの時代は重要なのではないかと思います。

 

【Today's Book】

ハワード・ガードナー(2001)「MI:個性を生かす多重知能の理論」、新曜社