本番で子どもたちが失敗してしまうのは、なぜか?

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練習ではできているのに、試合になった途端できなくなる。

そんな子どもたちを見たことがある人は多いのではないでしょうか?

 

さぁ、ここで疑問です。

なぜ、練習ではいつもできている子が、試合や本番になると突然できなくなってしまうのでしょうか?

 

それは、

無意識で自然にできていることを、意識的に考えながらやろうとしてしまっているからです。

 

たとえば、

サッカーであれば、試合中にドリブルでフェイントをする際いちいち頭の中で「右足でボールを跨いだ後、左足アウトサイドでボールを触って前に出る」というようには考えません。

練習のときに何度も繰り返して、考えなくてもできるようにして、試合中は自分の身体の動きよりも相手の重心などに注意が向いているはずです。

 

楽器であれば、演奏しながら「次の音は何番の指で、どこの鍵盤を押す」というようには考えないと思います。

指が、身体が覚えるくらいまで引き込み、暗譜をして、本番では楽譜を見なくても弾けるくらいにするのではないでしょうか?

 

しかし、子どもたちは練習では頑張って無意識にできるようにしたものを、本番で意識的にやろうとし、または気合いが入り過ぎてしまい失敗してしまいます。

 

この「無意識にできるものを意識的にやってしまう」原因は「恐れ」です。

いくら練習しても「本番では失敗するのではないか」「恥をかくのではないか」というような「恐れ」や「不安」が本番のときに子どもたちを襲うのです。

 

そして、それに拍車をかけるようにして、大人が試合前や試合中にプレッシャーをかけてしまう。

「ミスをするな」「なにやってんだ」「練習でそんなこと教えてないだろ」などなど……。

プレッシャーが掛かるほど、ミスをしないように子どもたちは意識的に頑張ろうとしてしまいます。

 

練習では既に自然にできているものを、わざわざ意識的にやろうとしてしまうのです。

そうすると、さらにミスを誘発することになります。

 

こういった悪循環に陥らないためには、大人は子どもたちにプレッシャーをかけるのではなく、試合中ではミスを寛容に受け止め、試合後にしっかりとミスのフィードバックをしてあげるのが良いのだと思います。

 

試合前はある程度の緊張感は持たせたとしても、最後はポジティブな言葉で試合に送り出してあげましょう。

 

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